ラーフとケートゥの位置からわかること
世界的には戦争と平和がテーマ
2022年明け早々、世界的にはウクライナ・ロシア情勢に対する緊張度が高まり、インド占星術界隈でも注目の話題となっていますが、個人的にはそう言った戦争の話題は敢えて避けようと思っています。(いち占星術家なんかよりも国際関係学者の見解の方が信用度が高いから。)
とは言っても、確かに2022年のテーマは『戦争と平和』になり得ると思います。2022年3月半ば頃に、ラーフは牡羊座にトランジットし、5月頃から、より細かく見るとバラニー・ナクシャトラを通過します。牡羊座は戦いを挑む星座ですが、バラニーは不正に対抗するナクシャトラです。ラーフは一筋縄ではいかないヤツで、クレイジーな手段をとってばかりいますが、本当はみんなの為に役立って見せたいと思っている惑星です。なので、このラーフがバラニーに位置する時、民衆は一丸となって戦争反対と叫びます。規模が大きいデモも引き続き世界各地で起こるでしょう。
個人的には性被害関連に注目
しかし私が気にするのはケートゥであります。(まだあと1年はケートゥ期を過ごすので、ケートゥから逃れられない筆者。。)2022年、ケートゥはラーフと反対側の天秤座をトランジットし、細かく見るとヴィシャカ・ナクシャトラに位置します。
ヴィシャカを持つ人たちは社交的で楽しい人たちが多くて良いのですが、社会的出来事を占う際、パーティー好きなヴィシャカは、お酒 → 酔っ払い、ついでにドラッグ → 乱れた行動 となり、特にお酒や薬がらみで発生する事件に影響すると考えられます。
具体的には、レイプ事件がそうです。
2012年12年、ラーフがヴィシャカをトランジットしていた時、インド ・デリーで悲惨なレイプ事件が発生し、インド全土で大規模抗議デモが続く事態が起きました。この事件はあまりにも衝撃的で世界中で報道されたので、日本でも記憶にある方がいるかもしれません。もちろん残念ながら、レイプ事件はインドでは珍しいと言えるものではないかもしれませんが、ラーフは問題提議する惑星なので、このような悲惨な形で、唐突に、インド社会に匙を投げかけました。
そんなラーフが社会問題に直視したヴィシャカにケートゥが2022年位置すると、どうなるか。
ケートゥは過去を蒸し返す惑星であり、まだ片付いていない仕事に目を向ける惑星であります。そのため、女性に対する暴力や不当な扱いが、また社会的に話題になるほど増える、あるいは、以前そういう扱いを受けた人たちが今声を上げて戦い、社会からも応援される時期になるのではないかと思います。
後者であれば良いですが、前者の場合、やはり自分の身は自分で守るしかないと思うので、女性はデートレイプに気をつける、特に今の時代はマッチングアプリで出会う人には慎重になった方が良いかもしれません。(ヴィシャカとSNSの関係性は、ナクシャトラ解説で見た通り。)
その他、2022年は薬物問題、引き続き人々のメンタルヘルス、それと同時にスピリチュアルへの関心の高まり、にも個人的に注目していますが、それらについてはまた機会があれば書こうかなと思います。
ラーフ・ケートゥと世相の関係については、Kindle本『邪道インド占星術』でも解説しています。