義理と人情と蠍座アヌラーダー
『義理と人情』と聞くと、私はどうしても、マフィアとか、ヤクザとか、極道を思い浮かべてしまいます。実際のところ、義理人情なんて極道の世界にないのかもしれませんが、少なくとも、映画やドラマでは、徹底的に『義理人情』精神が根付いている気がします。
ギブアンドテイク。連帯感。“ファミリー”の名に傷をつけない。自分たちが作ったルールを忠実に守る。「裏切ったら、お前、どうなるか分かってるんだろうな」的な、いざとなった時の容赦ない冷徹さ。
映画『ゴッドファーザー』や、北野武(ビートたけし)監督作品などが、まさにそんなイメージです。

アヌラーダーありませんが、独自の観点での繋がりや忠誠心を大事にします。もし友達から都合よく利用されたと感じたら、恥をかかされたと思います。
『ゴッドファーザー』で登場するマフィア・ファミリーの長であるドン・コリオーネは、一般人の人たちからお願い事をされる時、必ずそれに見合う対価と相手からの尊敬を求めます。
実際、ドン・コリオーネを演じた俳優マーロン・ブランドのアセンダントはアヌラーダーです。また、ヤクザ映画を手掛けた北野武も、月がアヌラーダーにあります。
温和な表向きの顔と抑制された裏の顔
マフィア/ヤクザに暴力・恐怖・死はつきものです。アヌラーダーは蠍座に位置しているため、蠍座支配星の火星の影響があり、かつ、ナクシャトラ支配星は土星のため、相当タフな、火星(暴力)と土星(恐怖・死)のコンビネーションになります。
アヌラーダーさんは、このタフさを、努力や統制に使い、マフィアが表に見せる温和な顔のように通常は礼儀正しく優しいのですが、いざとなった時は、やろうと思えば相手を叩きのめすことなど簡単なはずです。でも、アヌラーダーさんは、妙な落ち着きがあり、自分の本領や本性を隠し通すのが上手です。絶対、約束や秘密は守り通します。
この妙な落ち着きは、蠍座内のナクシャトラでもぴか一でしょう。アヌラーダー前後に来るナクシャトラ、ヴィシャーカーやジェスタも、同じ蠍座として、アヌラーダーと共通の性質を持ち合わせる部分もありますが、アヌラダと違い、もう少し、ワチャワチャしています。
ポーカーフェイス
アヌラーダーが本性を隠すという点では、ポーカーに強い特性も持ち合わせているかもしれません。
ダニエル・クレイグ主演『007』シリーズの『カジノ・ロワイヤル』に登場した悪役ル・シッフルは、ジェームズ・ボンドとポーカーで対決しましたが、彼の顔は正にポーカーフェイスそのものでした。

ル・シッフルを演じた俳優マッツ・ミケルセンは、日食生まれで、月・太陽・ケートゥがアヌラダに位置しています。
独特な美的センス
マッツ・ミケルセンは、『007』以外でも、多くの悪役を演じています。
ドラマ『ハンニバル』シリーズは、猟奇的嗜好(人肉を食べる)を持つ天才的精神科医ハンニバル・レクターを演じ、はまり役と評価されました。
奇しくも、映画版でレクターを演じアカデミー賞を受賞した俳優アンソニー・ホプキンズも、ラーフをアヌラーダーにお持ちです。

レクター教授の殺しには、独自の哲学と美的感覚が根底にあります。そして、『食べる欲求』と、『心理戦』がキーになります。
アヌラダと正反対に位置するナクシャトラは美的センスに溢れたロヒニー。正反対同士のナクシャトラは似た性質を共有するとされるため、食やセンスを重視するロヒニーの特徴が、アヌラダにも見られます。
ただし、ロヒニーの一般的な物欲が単純な欲求からくるのに対して、アヌラーダーの物欲は自分の権力や価値の上昇、あるいは絶対的な忠誠心といった社会的なものとなります。かなりの策略家であり、ロヒニーよりも遥かに大人びた趣味趣向を持っています。
こういったことから、アヌラーダーさんには、おしゃれな人や芸術の方面に強い人が多くみられます。
そして、人生において、人との深い関わりからは逃げられず、まさに蠍座(生来的な8室)を代表するようなナクシャトラであります。
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