自然体な知性と自信
ウッタラ・ファルグーニーのナクシャトラ支配星:太陽は自信に満ち溢れています。
インド占星術ではエゴ/自己主張はよろしくないとするため、太陽を(やや弱い)凶星と見なしがちですが、本来の太陽は、あるがままの自分で居続けるのみであり、それ以上でも、それ以下でもありません。
太陽は自然体であり、皆を明るく照らす存在であります。このウッタラ・ファルグーニー(以下、略してUファルグーニー)も、太陽のように自然体な知性と自信、落ち着いた優雅さをお持ちで、仲間思いであります。また、太陽的であるため、父親的・男性的な包容力を醸し出します。
一昔前のジェームズ・ボンド
一昔前は、自然体で自分に自信を持つ“男性的"な男性が好まれていたため、そういった男性達が魅力的なヒーローとしてハリウッド映画で活躍していました。
例えば、スパイ映画『007』の初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーの月と水星はUファルグーニーにあります。
ジェームズ・ボンドといえば、仕事は完璧だし女性の扱いは上手いしで、よく働いてよく遊ぶイメージですが、Uファルグーニーもそんなイメージです。
ただし『太陽と自己肯定感』の記事で触れたように、ここ最近は完璧さよりも欠陥も表に出すのがトレンドだからか、太陽支配ナクシャトラのヒーロー登場は減っている気がします。事実、2006〜2021年までジェームズ・ボンド役を務めたダニエル・クレイグは、Uファルグーニー含め他太陽支配ナクシャトラは一切お持ちでありませんでした。
しかし間違いなく、いつの時代にもUファルグーニーのような太陽は必要不可欠です。
言語に強いウッタラ・ファルグニー
太陽は古代エジプトの時代から崇拝されてきました。そして古代エジプトでは『世界で最も古い文字』とされるヒエログリフ、象形文字が生まれました。
象形文字はシンボルであり、"コード"です。そこには普遍的なルールと真理が存在します。
コードで言うと、映画『ダ・ヴィンチ・コード』を思い出します。
トム・ハンクス演じるラングドン教授は次々と絵画にちなんだ謎解きに挑み、複数のレイヤーで覆い隠された中からシンプルで究極なパターンを見つけ、正解に辿り着きます。トム・ハンクスのアセンダントは獅子座側Uファルグーニーにあります。
その他、言語に強く、真理を得ることが得意なことから、ジャーナリストや編集者にも向いています。
例えば、『ペスト』などで知られるアルベール・カミュはジャーナリストから作家に転向した人ですが、彼のアセンダントとケートゥはUファルグーニーにありました。
月も太陽と同様言葉に強いですが、月はより情緒的・詩的なものを好み、必ずしも真理を語ろうとしません。
太陽はあくまでも、無駄なものを全てそぎ落として、シンプルな真理をつかみ取り、誰にでも理解できる言葉を好みます。
Uファルグーニーに関しては、『インディ・ジョーンズ』をインド占星術的に考察でも触れています。
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