5ハウスまたは5ハウスのナチュラル・サイン獅子座は周囲からの羨望と嫉妬を集めるアイドルです。
獅子(ライオン)は百獣の王なので、もちろん王様でもありますが、現代社会において王様を始めとする王室/皇室は象徴であり、政治的実権を握ることは、ほぼありません。王様が権力の頂点にいた時代でさえ、実際は側近たちが裏で権力を握っている場合がほとんどでした。
映画『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(タイトルちょっとダサい笑)では、王様の孤独な立場が良く描かれています。デンマークの王様が側近から「あなたはこの書類にサインをするだけでいいから。後は遊んでていてください」と言われ、周囲にいいように扱われる姿を見ると、何ともいたたまれない気持ちになります。
誰の言葉だったか忘れてしまいましたが、「民衆が王と思わなくなれば、王は王ではない」と言われるように、実は脆い立場にいる王(5ハウス/獅子座)は常に民衆の支持を得られるようにアイドルに徹しなければいけません。
つまり、5室人は表向き華やかに見えたとしても、結構大変なんです。裏で実権握っている側近(大抵、アドバイザー的立場の9室/射手座、あるいは5室から2番目の6室/乙女座)のほうが、良い思いをしていることが多々あります。
5室は占星術上、子供を表します。
子供は親にとって史上最強のナンバーワン・アイドルであり、目の中に入れても痛くないほどかわいがりますが、一方で、子供が親の期待に背くと手のひら返したように子供を非難します。
それは子供が親にとってのやり直し人生であり、全ての期待と(自分が過去に送ることができなかったであろう)素晴らしい未来を投影しているからであります。自分自身の一部であるからこそ、応援したい気持ちが強まります。
つまり、5室は家族からの期待を一心に背負います。しかしこの期待は一筋縄ではいきません。
なぜなら5室が親の期待を遥かに超えた、想像しえないほどの成果を出した時、親からの応援や羨望は嫉妬に変わるからです。自分の一部、いや、自分のクローンだと思っていた存在が自分を脅かす存在=自分のエゴを砕く存在に見えてきた途端、これまた非難し始めます。
ここで5室人は選択に迫られます。
周囲の期待に応える立場として徹するのか。それとも、嫉妬されるのは仕方がないと受け止め、自分の溢れる才能を思う存分発揮するのか。
一般的に、獅子座のマガ(最初の度数)を持つ場合、周囲や家族・先祖の意向に沿う人生を歩もうとし、プールヴァ・ファルグニー(真ん中の度数)の場合、自分のタレント性を最大限に発揮しようとします。ウッタラ・ファルグニー(最後の度数)では、その中間・バランスを取ろうとします。
さて、あなたは5ハウスをどのように捉え活かそうとするでしょうか?
自分のタレントを知りたい方は、占星術鑑定を受けてみましょう。
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