私はアマゾンプライムの恋愛リアリティー番組『バチェラー・ジャパン』シリーズが好きで『バチェロレッテ』バージョンを含め全て(早送りしながら)見ております。2021年に配信開始したシーズン4のバチェラーがとてもプナルヴァス、かつ、スワティーらしかったので、今回はこの2つのナクシャトラについて書きます。
シーズン4のバチェラーは、黄皓(コウ・コウ)さん。『バチェロレッテ』で、“選ばれる側"の男性群の一人として登場し、見事最終決戦の2名までに残るも、惜しくもバチェロレッテから運命の相手として選ばれませんでした。(ネタバレすると、バチェロレッテは誰も選ばない決断をしたので、正確には黄皓さんが敗北したわけではない。)しかしこの度、“運命の相手"を探す側のバチェラーとして番組シリーズに再登場。準主役級から主役へと昇格しました。
『バチェロレッテ』と『バチェラー』放送間に起こったコロナ渦を意識してか、かつての一参加者が主役として再抜擢されたことを示してか、今回の番組テーマは、“再生への道"。『バチェロレッテ』で“真実の愛"を見つけられなかった黄皓さんが、『バチェラー』で見つけられるのか?!が注目ですが、私はこれを聞いた瞬間、「あ、プナルヴァスだな」と思いました。
プナルヴァス・ナクシャトラ
プナルヴァス(Punarvasu)は双子座20度〜蟹座3.20度まで位置するナクシャトラ。ナクシャトラ支配星は木星となり、12星座の支配星との組合せは、(双子座パート)水星+木星、(蟹座パート)月+木星となります。プナルヴァスはアルドラの後にくるナクシャトラで、まさに『再生』がテーマとなります。アルドラは、悪しきものを含めたありとあらゆるものを粉々に破壊する役目を担います。その粉々になった世界を再生する力を持つのがプナルヴァスです。
奇しくも、最終回では最後の一人を選ばなければいけないというルールを破ったバチェロレッテ福田萌子さんの太陽はアルドラに位置していました。(もしかしたら、月もアルドラの可能性あり。)まさかの結末に選ばれる側(そして選ばれなかった側の)男性参加者からは非難の嵐でしたが、アルドラの人は自分の信念や正義に反するものはどうしても受け入れられないので、インド占星術家としてはバチェロレッテの決断に納得しかありません。
ただし、ハッピーエンドが予測される恋愛バラエティ番組としては、ハリケーン並みの衝撃的結末は流石に刺激が強すぎたため、番組にキラキラ感を取り戻すために、『バチェロレッテ』で人気が高かった男性参加者、黄皓さんを再起用し、ストーリーを上手い具合に回収しようと図ったのでしょう。
『バチェラー』シーズン4のロケ地は初回からプーケット。コロナ渦で海外旅行にずっと行けなかった視聴者としては、爽やかなバチェラーや美しい女性陣よりも、穏やかで透き通ったブルーグリーンの海に心奪われます。この、穏やかーで、美しーく、心洗われそーな光景がプナルヴァスなのです。
なので、コウさんのチャートにはプナルヴァスがあるに違いない!とワクワクしながら予想したのですが・・・残念ながら、少なくともプナルヴァスに位置する惑星はありませんでした。アセンダントがプナルヴァスになる可能性は27分の1ですが、出生時刻が不明なため確かめようがありません。でも、例えコウさんにプナルヴァスがなかったとしても、この『バチェラー』シーズン4の番組構成を担当した人には間違いなくプナルヴァスがあるはずです。(←絶対、引き下がりたくない笑)
スワティー・ナクシャトラ
一方、コウさんのチャートで「あー、恋愛番組っぽいな」と思ったのが、金星が位置するスワティー・ナクシャトラでした。私はスワティーは好きですし、金星スワティーは結構羨ましいなと思っています。
スワティー(Swati)は、天秤座6.40度〜20度に位置し、組合せは天秤座支配星の金星+ナクシャトラ支配星のラーフとなります。金星は美・富・ラグジュアリー・恋愛・交友関係・快楽等を司る惑星なので、欲深きラーフは金星が好きです。なので、ラーフが金星と一緒になることで、金星が持つ意味合いが強まります。また、天秤座はバランス感覚に優れていると言われますが、本当は「常にバランスを取ろうと頑張っている」が正しい表現になります。スワティーは天秤座の中心にある度数を占めるため、この意味合いが強まります。
コウさんは『バチェロレッテ』に“選ばれる側"として出演中、そのスマートでパーフェクトな立ち振る舞いや言動が評価された一方、バチェロレッテからは「本当の自分をさらけ出していない」と指摘されます。
バチェラーになったコウさんは前回の教訓を生かし、限られた時間の中で本気でぶつかっていこう!と参加者女性たちに対して大胆な行動を取ります。それにより、女性たちから「不誠実だ」と言われるシーンも出てきますが、リスク管理バッチリなコウさんは嘘はつかないギリギリのラインで、複数の女性たちを後で説得できるラインを想定して行動に移していました。自分のしたいことをする、でも周りからの理解も得ようとする、この絶妙なバランス感覚はスワティーがなせる技です。(嘘はつかない、で言うと他のナクシャトラを思い浮かべますが、ここではバランス感覚のみにフォーカスします。)周りの人たちに配慮しながら、自分の希望を通すことができるスワティーさん達は、もちろんビジネスの世界で活躍できます。
しかし、バランス感覚を保ちながら、自分の本当の気持ちをさらけ出すことは可能なのでしょうか?コウさんは何話目かである女性に対して焦りの気持ちを露わにし、初めてバランスを崩しかけます。ここで視聴者は、コウさんのお目当の女性が誰なのか察しがつくのです。だって、恋の始まりは理性的に進まないから。
バランスで言うと、私は映画『食べて、祈って、恋をして』を思い出します。ジュリア・ロバーツ(彼女の太陽はスワティー)が演じる主人公リズは自分の恋愛体質から引き起こされた数々の苦い経験にウンザリし、もう2度と同じ過ちは犯すまいと、バランス(=心の平安)を見つけるために世界を旅します。でも結局バリで出会った男性とまた恋に落ちます。しかし、「誰かを愛したらまた自分のバランスが失われる」といった恐怖心から、その男性とこの先を歩むことを躊躇。そんな主人公に、バリの手相師はこう言います。
「時には愛のためにバランスを崩すことも、バランスを保つために必要な要素なんだよ。」
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