日本を代表する作家、太宰治は8室人を代表する人物である可能性が高いです。
ネット情報によると、彼が生まれたのは1909年6月19日16:44。出生時間の信ぴょう性は低い気がしますが、もしこれが本当なら、相当人生ハードモードだったであろうことが一目で分かります。
太宰治のチャート(インド占星術)
- 蠍座 (アヌラーダー・ナクシャトラ) アセンダント
- 1室にケートゥ在住(=1室ケートゥ人)
- 1室支配星火星が4室在住(プールヴァ・バードラパダ)
- 8室双子座に、月・太陽・金星・海王星・冥王星在住
- 7室と8室の星座交換、7室牡牛座には水星とラーフ在住
- D9(ナヴァムシャ)チャートでは、8室支配星が1室在住。金星・土星が8室在住。
8室に土星外惑星を含めた5つの惑星が在住するだけではなく、7室との星座交換により、さらに2つが暫定的に追加され、計7つの惑星が8室に関わるなんて、あっていいのでしょうか?
彼にとっての救いは、1室支配星の火星が、蠍座アセンダントにとって幸運な惑星であり、10室(地位)在住の木星と相互アスペクトしていた点にあります。少なくとも彼は大成功を収めた作家です。
蠍座アセンダントにとっての8室
私の理論上では、12星座の中で蠍座アセンダントが一番8室のダメージを受けやすいです。8室に来る双子座は実は深い闇を抱えている*ので、メンタル的に辛くなる傾向にあるはずです。ただし、蠍座アセンダントが8室をベストな状態で活かすと、科学や研究の世界で活躍できます。
*双子座解説記事でさえも触れていない双子座の闇があります。
正直、彼のチャートを見て私は泣いてしまいました。私も5つ惑星を8室に持つ8室人ですが、太宰治はそれを遥かに超えてきて、本当に可哀そうだなと思ってしまいました。
ただし女性は、太宰が可哀そうだからと、彼の面倒を見てあげたいと近づくのには注意するべきです。(もう太宰は亡くなっているので注意する必要もないですが。)
月と金星がコンジャンクションする男性は魅力的なので、彼は何もしなくても自然と女性を引き寄せます。ただし問題なのは、太宰の月と金星は8室にあり、海王星・冥王星と一緒であるため、彼は破滅的で絶望的で融合的で無意識的な、途方に暮れた愛を求めている点です。人間関係(異性関係)の7室と星座交換により、それが直接女性に対して向けられるのは明らかで、事実何度も女性と自殺を図り、そのうち1人の女性は死亡しました。
女性は、太宰のような男性にはくれぐれも気を付けましょう。
日本人は8室がお好き?
何かのサイトで、日本人が1番好きな日本人作家は太宰治だと見ました。事実、日本人なら誰でも『走れメロス』を学校の授業で読まされたはずなので、彼の本には親しみがあります。
でも太宰のホロスコープを見て、もし本当に彼が8室人ならば、「日本人の感覚って変だなぁ」と思うわけです。それ以上に「太宰治が大好きな日本って大丈夫か?」と、8室人の私は不安になります。
ポジティブに考えれば、日本は8室人に寛容と捉えることもでき、我ら8室人にとっては朗報であります。
一方、ネガティブに捉えると、多くの日本人が8室人の太宰に共感するということは、それだけ多くの人がシガラミに囚われていて、そこから抜け出したい、閉塞感を感じている、生き辛さを感じているということです。
『人間失格』で太宰が「恥の多い生涯を送ってきました」と書いたように、8室=恥に繋がるので、"恥の文化”を持つ日本には8ハウスが染みついているのかもしれません。
このトピックについては掘り下げると面白そうなのでリサーチして本にでもまとめたいと思います。
ただし現時点での私の考え方は、8室人が言うのもなんですが、恥の文化/生きづらさの8室が浸透する社会って、どうなんだろうと思ってしまいます。
(実は、日本を代表する歌手、尾崎豊も太宰治を彷彿させるホロスコープをお持ちで驚いています。)
※8室をボロクソに言っていいのは当事者の8室人だけであり、その他ハウス(例えば9室)人が8室を批判したら、それは高みの見物なのでやめましょう(笑)
8ハウスのことは8室人の占星術家に相談しましょう。
Kindle本『邪道インド占星術』で8ハウスについて触れています。
太宰治について面白く解説していたサイトがありました↓
太宰治の「人間失格」で笑えなくなった人は、いったん寝るべきだ