2020年のコロナパンデミック頃から世界中を沸かせた通貨といえば、ビットコインを始めとする仮想通貨。『デジタルゴールド』とも呼ばれる仮想通貨は現在、ただモノを買うために必要な“貨幣”としてではなく、コモディティ投資として人々に保有されています。
そんなニューマネーが世間の注目を集め続ける一方、インド占星術家としては、古代から存在する"オールドマネー”であるゴールドも「ある意味、逆に新しいじゃん!」という感覚で、今後コモディティ投資先として再人気勃発するのではないかと思えてなりません。
そんなゴールドの行方を、世間のトレンドを生み出す惑星である土星と木星トランジットの配置関係から考察。
土星トランジットの水瓶座プルヴァ・バドラパダは『ブランド好き』
2024年4月〜2025年4月まで、トランジット土星は水瓶座〜魚座にかかるプルヴァ・バドラパダ・ナクシャトラを通過します(水瓶座側は2025年3月まで)。
水瓶座といえば、人間の知性と科学の進歩を重視する未来的思考の持ち主として知られていますが、一方で(特にPバドラパダの度数になると)巨万の富を享受しようとしたり、意外と高級ブランド好きだったりな一面も持ちます。
高級ブランドは素材の原料が大したことないはずなのに、なぜあんなに値段が高いのか?それは、ブランドとはこれまで培われた歴史と希少性に対する価値を表しているからであり、それはゴールドも一緒。古代から人々が価値を置いてきたゴールドは【ブランド】として、再注目を集めると予想します。
木星トランジットする牡牛座クリティッカーは『文明の始まり』
2024年4月〜6月まで木星は牡羊座〜牡牛座にかかるクリティッカーを通過。しかも木星は、改革・革命を現す天王星とクリティッカー内で牡羊座側・牡牛座側2回、コンジャンクト。突拍子もなく、何か新しいモノ・コトが拡張/拡大されると予想できます。
12星座の順番としては牡羊座が基本トップに来ますが、古代インド占星術ではナクシャトラの順番として、牡羊座0度から位置するアシュヴィニー・ナクシャトラではなく、牡羊座後半にかかるこのクリティッカーがトップとされていました。
クリティッカーは火の誕生を象徴し、火は人類の文明を象徴します。そして文明に欠かせなかったのが、戦争、農耕、お金です。
火は武器を作るのに役立ち、豊作を神様にお願いするためにお供物をする時にも使われました。そのため、牡羊座側のクリティッカーには戦争や技術発展の意味合いが強いです。
そして物々交換からお金に発展し、さらには所有・物欲へと移行したのが、牡牛座側のクリティッカーです。特に牡牛座側のクリティッカーにアセンダントや惑星を持つ場合、お金の運用が得意な人が多く、ビットコインなどの新たな通貨に興味を持つ人もいます。
インド占星術では、太陽と木星がゴールドを示すとされています。そんな木星がクリティッカーを通過する時、やはりゴールド自体が投資対象/安全資産としてだけではなく、通貨としても再認識されるのではないかと考えられます。
特に2024年6月は惑星が牡牛座に集中するため、人々の購買意欲が加速すると同時に、さらなる物価上昇も考えられます。物価が上昇するとお金の価値が下がるため、コモディティーであるゴールドがやはり注目されるのではないでしょうか。
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