「もうすぐ終戦記念日だなぁ」と思ったので、今回は、広島・長崎原爆についてインド占星術を通して考察します。
原爆投下により、終戦を迎えた1945年の魚座新月チャートをまずは見ていきます。
魚座新月チャート(1945/4/12、場所設定:東京)
*魚座新月チャートは、次の魚座新月を迎えるまでの約1年の様子を示します。
*日本全体を確認するため、日本の首都を場所に設定しました。
*このチャートをその年のバースチャートとして使います。
特筆すべき点は、
- 1室支配の火星が4室在住:
4室は母国を示し、火星は脅威を示すため、日本国内での危機が予測される。 - 土星とラーフが8室でコンジャンクト:
どちらもマグマのように溜め込んだ怒りを抱える惑星。秘密裏に陰謀が渦巻く8ハウスにいることで、いつ爆発してもおかしくない恐怖が感じられる。 - D9チャートを見ると、1室支配星が8室在住:
新年のバースチャートで伺える危険性がD9で中和されていない。
その他、気になる点がいくつかありますが、細かくなるため、割愛します。
魚座新月の後、1945/7/9に日食も起こったため、日食チャートも確認します。
日食チャート(1945/4/12、場所設定:東京)
- 日食は、魚座新月チャート上の8室で起こり、8室在住の土星・ラーフがより強調されている。
広島原爆投下(1945/8/6 10:35 場所設定:東京)
- トランジットの火星:
魚座新月チャートの7室を通過し、天王星とコンジャンクト→7室は戦争相手を示し、天王星は突然の出来事を示すので、火星が来ることで、敵から一瞬の打撃(爆発)が与えられる。 - トランジットの土星:
7月に起こった日食点(ふたご座23:51)を通過済→日食点を通過する惑星は、ある出来事を引き起こす作用を働く。土星+ラーフの働きにより、異常な怒りの爆発。 - トランジットの水星:
魚座新月チャートの10室を通過→水星は魚座新月チャートの8室支配星であるため、日本政府を表す10室に来ることで、政府が突然の変化を迫られることが伺える。 - トランジットの太陽:
魚座新月チャートの9室を通過し、冥王星とコンジャンクト→太陽は政府を示し、冥王星は原子力を示すため、日本国が原子力の脅威に直面する。
長崎原爆投下(1945/8/9 11:02 場所設定:東京)
- 広島原爆投下から数日しか立っていないため、トランジットのチャートは、8/6とほぼ同じ
- トランジットの月が魚座新月チャートの10室に移動。これにより、9室通過中の太陽と星座交換で、9室・10室の密接な関係が生まれる
=10室は政府、9室は宣言を示すため、政府の終戦宣言に繋がるか?
ここまで過去を振り返ってみると、国のバースチャートを使用しなくても、魚座新月チャートをベースにして、トランジットとの相互性を確認するだけでも、ある程度のことが読み取れるなと思いました。
実際に原爆投下がされる前に、私がこれらのチャートを見て、悲劇を予測できたかと言えば、全く予測できなかったと思うし、近いものを予測できたとしても、信じたくなくて見過ごしていたかもしれません。
ましてや、どこで事件が起きるかなど予測は不可能だったと思います。
ただ、少なくとも世相を占う上で悲劇や危険を示す8室が、1945年の魚座新月チャート・日食チャートで立て続けに顕著だった点においては、間違いなく注意が必要だと読み取れます。
また、原爆投下を行ったアメリカ側のチャートはどうだったのか見てみると、興味深い結果になりました。
魚座新月チャート(1945/4/11、場所設定:アメリカ・ワシントン)
アメリカの魚座新月チャートでは、アセンダントが牡牛座となり、日本の蠍座とは正反対の位置となります。このことから、日本にとっての脅威である相手は、アメリカだったと伺えます。
また、日本チャートでは、火星が自国の4室に在位していたのに対し、米チャートでは、木星が在位していたことで、アメリカは木星に守られていると言えます。
一方、土星・ラーフが米チャートの2室に来ることで、財政的に痛手を負うことが予想されます。事実、第二次世界大戦でアメリカが被った戦争費はアメリカ史上最大だったと言われています。
インド占星術で、このように日本やアメリカの状況が顕著に出るとは思っていなかったので、驚いていますが、少しでも世の中の動きを理解するためのツールとして使えることが分かったので、今後も様子を追っていこうと思います。
最後に。
2度とこのような悲劇が起こらないことを祈って。