日本一!?詳しく書かれたケートゥ・ダシャー日記
ダシャー全般についての説明
インド占星術では、運気の流れを見る方法がいくつかあり、その中で一番有名なのが、ヴィムショッタリー・ダシャ―と言い、インド占星術で使う9つの惑星にちなんだ名前が各時期に付けられています。
ヴィムショッタリー・ダシャ―では、人は最長で120年生きられる!と考えられています。この120年は、下記の通りに、大まかに9つに分けられます。(その時代に起こりえる出来事の大まかな説明はこちらから)
ケートゥ期:7年
金星期:20年
太陽期:6年
月期:10年
火星期:7年
ラーフ期:18年
木星期:16年
土星:19年
水星:17年
チャート上の月の位置によって、生まれた瞬間の時期が人によって違いますが、巡る順番はケートゥ~水星まで皆同じになります。
私の場合は、生まれた時が、土星-月期で、土星時代の後半に生まれたため、通常土星時代は19年続くところ、5年ほどで土星期を終え、水星期に移りました。そして、現在はケートゥ期の終わりかけを過ごしています。
解脱を望むケートゥさん
ケートゥはラーフと共に幻の惑星として存在していますが、その役割はラーフとは異なります。
ラーフは、今世で手に入れたいものをどん欲に求めますが、ケートゥは逆に、何にもいらない、むしろ今持ってるものも手放したい!と思っているのです。
そして、ケートゥさんは、今・未来よりも過去に囚われています。いわゆる、前世の過去かもしれないし、今世で起きた過去に起きた出来事を蒸し返してしまうのです。
そのため、ケートゥ期が始まってからは、それまで順調だった仕事を何となくやめた、地元を離れて遠い場所に行った、知り合いと疎遠になった、昔の出来事を急に思い出して執着し始めた、自分が自分でないように感じる・・・などが起こりえます。
インド占星術では、自分のチャート上惑星がどんな状態にいるかによって、その時期に起こる結果がそれぞれ異なると言われていますが、どの状態であっても、惑星が本来持つ性質に影響されるのは確かなので、心情的には皆似たような経験をするのではないかなと私は思います。
少なくとも私の場合、各ケートゥ期に起こった出来事は、惑星の特徴に非常に忠実に沿ったものでした。
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水星-土星期について:ケートゥ期を迎える寸前の時期
私の水星時代は、あまり素敵なものではなかったのですが、水星期の最終章、水星-土星期には、ずっと夢だった海外移住を果たして、インドで働いていました。
各時代の終盤は、次の時代の前兆として、大きな変化が起こる時期と言われています。私の場合、それは、『今いる場所(日本〉から離れる』でした。
ケートゥ-ケートゥ期 (約5か月間):何かが違うと感じ始める
その時はまだ占星術に出会っていなかったので分からなかったですが、今思い起こすとケートゥ期が始まった頃に、自分の中で大きな心情的変化が起こりました。
「なんか、もう海外にいなくてもいいかな・・・」
海外移住は私の長年の夢だったのです。それをせっかく、1、2年前に果たしたばかりなのに、急に、もういいかなぁ・・・と思ったのです。
ケートゥは、自分が手に入れたものを奪っていく。今思えば、確かにそうだなぁ、と思います。
ケートゥ-金星期(1年2ヶ月):幻を見せられる
この時期、インドでの仕事を辞め、日本で働こうと戻ってきたものの、逆カルチャーショックで、やっぱ日本無理・・・となり、また海外へ。幸か不幸か、仕事が見つかり今度はシンガポールへ飛び立ちました。
しかし、やはりケートゥ期を過ごしているので、インドでも、日本でも、シンガポールでも、世界中のどこでも、「何か違う。やっぱり、どこか別の場所がいいのかな・・・」と迷走していました。
サブダシャ―(細かく分けた運気をこう呼びます)の金星は、物質的な幸せをもたらしてくれるものなので、物欲ナッシングのケートゥさんとは相性最悪です。
この時期に修行僧のような生活をする人もいれば、ケートゥ期と知らず、そこそこ金星のおかげで物質的に恵まれた日々を送る人もいますが、金星に偏った日々を送ると、後でガツンとやられます。
ちなみに私は後者で、シンガポールでのプライベートライフは比較的心地よいものでした。そして、その後痛い目に遭いました、はい。
ケートゥ-太陽期(約4か月):追放された気分になる
太陽は、エゴ・プライド、自分の魂なのです。その太陽が、日食を引き起こす原因のケートゥと重なる時、プライドはズタズタになります。ある意味、天狗の鼻を折られる感じです。そのような出来事が起こりえます。
私はこの時期、予想しなかったことで、シンガポールを離れ、半ば強制的に日本に帰ってきました。具体的には書けないですが、今思えば、自業自得な点もあるし、やっぱり運気の流れに逆らえなかった部分もあるなと思います。
太陽は、父親も示すので、ある人はこの時期に、父親に関する諍いが起こるかもしれません。
ケートゥ-月期(7か月):過去を蒸し返して自暴自棄になる
月は、自分の移りゆく心・感情の源です。そして、感情の形成に大きな役割を担うであろう母親を示します。
そのため、この時期は非常に、過去に繋がる出来事で感情的になりやすい、あるいは無感情になるかの両極端な状況になるかと思います。
私はこの時期、日本に戻ったばかりでしたが、過去の母との確執を急に蒸し返して感情爆発マックスになり、一時期なぜか外出が怖くなって引きこもりになりました。(今もなぜそうなったか全くわからない。。)
ケートゥ-火星期(約5か月):戦闘意欲が湧いてくる
完全自暴自棄になっていたケートゥ・月期が過ぎ、火星期になると、なぜかこの頃から気分のリカバリーが始まりました。母との確執にまつわる疑問だったことが全てクリアになって、最終的には悟った気分になりました。
火星は戦いを挑む惑星です。意志・意欲と共に前に進みます。ウジウジしたケートゥを後ろから頑張れ!と応援する役割を果たしてくれるのです。
過去の負の感情を解消するには、時には徹底的に向き合って、爆発することも必要。その後は、規律を持って、前に進むこと。
ケートゥ-ラーフ期(約1年):意味不明な巻き添え事故にあう
2つに切り裂かれた蛇のケートゥとラーフが一体になれる唯一の時期が、このケートゥ・ラーフ期と、ラーフ・ケートゥ期になります。
この蛇はカルマに大きく関わっているので、この時期に起こることは必然的で、自由意志がほぼ効かないと言われています。
私はこの頃、日本のある場所で働き始めたのですが、ケートゥ・ラーフ期の終盤、職場で意味不明な社内政治の渦中(ややハラスメント的なこと)に巻き込まれました。ほとんど事故に巻き込まれた感じです。
その上で、私は自分の主張を押し通して、雇い主側と戦ったら、なぜか最終的には昇進した形でケートゥ・ラーフ期を終えました。
この時期は、フランスの革命家ごとく(?)、私が負けたら、社会のためにならん!と大袈裟に怒り狂ってました。
本当に、わけわからんかった・・・
ケートゥ・木星期(約1年):占星術に出会う
ケートゥ時代は、ヨガやメディテーションを行うのが良いと言われています。
そして、木星はグル・スピリチュアル・正しい行いの象徴なので、ケートゥさんは木星さんが大好きです。長いこと荒れ狂った心に精神的な安定を与えてくれます。
ちょうどこの頃、コロナが流行り始めた時期で、家にこもる時間が増えました。
大変な状況にある人たちが多い中、私は恵まれていたかもしれません。この時期にたまたまインド占星術を勉強し始め、今に至ります。
ケートゥ・土星期(約1年2ヶ月):現実に戻り始めた?
現実逃避気味のケートゥさんは、規律・我慢・一定の行動が得意な現実主義者の土星さんを好きではありません。2人(惑星)が一緒になった時、現実と逃避の間に挟まれて、メンタルにストレスがかかりやすくなります。
現在、私はこのケートゥ・土星期を過ごしています。ケートゥ・木星期以降、特にこれといって目立ったイベントに遭遇してはいないですが、土星の影響か、コロナの影響か、将来のためにいろいろ準備しようと、お金について物凄くシビアになりました(←なぜか急に。)
なんとなく倦怠感はあるし、まだまだケートゥらしく、「あぁ、仕事辞めたい・・・」と日々思っていますが、土星さんが私の中では勝っているのか、「でも、貯金のために、絶対今は仕事辞めない!」と、だんだん現実に戻ってきている感じがします。(土星さん、ありがとう。)
ケートゥ期終盤に差し掛かり、ケートゥ時代開始に失った自分の興味や好きなことが、ようやく今戻ってきている気配があります。
ケートゥ・水星期(約1年):アクセルか、ブレーキか・・・
ようやく、正真正銘最後のケートゥ期です。
水星さんは好奇心の塊。物欲世界で活躍する金星期を迎える前に、ケートゥさんが現実世界に戻るのを水星さんは助けてくれます。
もしここで、ケートゥさんが過去に縛られすぎていたら、強制終了的に何かガツンと大きな出来事に遭遇するでしょう。
十分過ぎるほど過去と向き合った後は、過去と決別すること。ケートゥさんがそうしたいように、これまでずっと溜まり続けた感情を解き放つこと。
それが、愛へ戻る道(Way Back Into Love) 、金星期へ続く道なのかな、と思います。
私のケートゥ・水星期も、そうなることを願って。
2022年3月現在:追記
現在、ケートゥ・水星期を過ごし中。あと10か月で金星期に突入・・・全く実感がわきません。
ケートゥ・土星期終わりかけの頃には、転職し、在宅勤務、週末はインド占星術に関するKindle本やUdemy講座を作成したり、オンライン鑑定を実施したりと、ここ4か月ほど絶賛引きこもり中です。
正直、ケートゥ・水星期に全く期待はしていないのですが、まぁまぁ水面下で色々変化は起こっているのかな?と思っています。
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自分のケートゥ期を知りたい方は、ケートゥに日本一詳しい(?)インド占星術家の鑑定を受けてみましょう。