芸人気質なアールドラー
バラエティー番組『イッテQ』の企画で、お笑い芸人の出川哲朗が、アメリカ人相手に番組から与えられたクイズの答えを教えてもらおうと努力する姿をYouTubeで観ていたら、涙が出るほど爆笑したので、「あ、これは、もしかしてアールドラーかな?」と思って哲ちゃんのチャートを調べたら、確かにアールドラーを見つけました。
アールドラーが位置する双子座の支配星は水星。水星は大人になっても純粋な子供心を持ったまま、あらゆることに好奇心を示し、一つの場所にじっと留まることができません。色んな人、色んな場所を飛び回ります。広く浅く、より多くの知識を自分のものにします。
そして、物事の判断基準が基本的に、「楽しいか、否か」。水星はビジネスを回す惑星ですが、双子座の場合、お金自体に興味がある訳ではなく、お金儲けのプロセスだったり、お金で何かをすることにのみ興味があります。お金自体に価値を見出すことはありません。(この点については、後で述べる“ジョーカー"に関わってきます。)
アールドラーのナクシャトラ支配星はラーフ。ラーフは、不完全な自分の存在を克服しようと、完全に見える(実際はそうではないとしても)周囲の人々の様子を洞察し、その特徴を掴み、真似して、あたかも自分の特徴であるように振る舞うのが得意です。
水星とラーフが交わった時、明らかに目立つ行動を取ったり、必要以上にコミュニケーションを取ろうとします。だからでしょうか、お笑い芸人でアードラを持つ方が何人もいます。
アールドラーに惑星を持つお笑い芸人

お笑い芸人 | アールドラーに位置する惑星 |
明石家さんま | 太陽 |
岡村隆史 | 太陽と水星 |
出川哲朗 | ラーフ |
中田敦彦 | ラーフ |
さんまさんの、「ひゃー!」と言う鳥みたいに甲高い笑い声。出川さんの徹底した、いじられキャラ。(特に若い頃の)岡村さんのハイテンションな動き。中田さんのマシンガントーク。
アールドラーは、何でもオーバーにやり過ぎるのです。だからこそ涙が出るほど最高に可笑しい。
でも、その笑い声は、純粋に楽しい気持ちから生まれた音なのでしょうか。実は、嘲笑だったり、怒りや悲しみを含んだ音だったりする場合もあるのではないでしょうか。
アールドラーの滑稽なまでの振る舞いは、喜劇でもあり、悲劇でもあります。
喜劇と悲劇は紙一重 - ジョーカーとアールドラー
「悲劇は喜劇」と言うと、バットマンのジョーカーを思い浮かべる方もいるかもしれません。映画『ダークナイト』のヒース・ロジャーや、『ジョーカー』のホアキン・フェニックスの狂気に満ちた嘲笑を想像できるかもしれません。

完全なる社会からのはみ出し者であるジョーカーは、顔を白塗りにし、自分の本当の正体を本性をも隠し、社会が信じているくだらない価値観(例えばお金や秩序など)を木っ端微塵に吹き飛ばそうとします。
その背景には、ホアキン演じたジョーカーの孤独感・屈辱的体験があったり、ヒース演じたジョーカーの(彼にとっては)純粋なワクワク感がありました。そしてどちらも、「無秩序の世界であれば、自分が存在できる」と思っており、ある意味、結局は何かしらの社会への属性を求めていました。
アールドラーは、このように、既存のルールから外れたいと願いながらも、孤独感・承認欲求を持っているのです。だから、周りの倍以上頑張ります。
異なる映画で同じジョーカーを演じた2人は、見事アカデミー賞を受賞。(どんだけ、お偉いさん方はジョーカー好きなのw)しかし、惜しくも、映画公開前にヒースは薬物過剰摂取で急死。28歳という若さで亡くなりました。ジョーカーで怪演を見せたヒースの月はアールドラーにありました。
一方、ホアキンの出生時刻は不明なものの、ヒース同様、狂気のジョーカーを演じたこと、子供時代にカルト教団の社会で育ったことや、兄を早くに亡くしたことから、アセンダントがアールドラーではないかと思います。
アールドラーは、人生のどこかのタイミングで悲劇を体験するかもしれませんが、それをバネにして強く生き、周囲の賞賛を浴びたり、人々の心に残る存在になることもできるのです。