戦を辞さない木星
このナクシャトラが位置する射手座は、占星術界で称えられる大先生、大らかで優しい木星さんの傘下にあります。しかし、さぞかし皆に優しくて、寛容で、公正で、欠点のない完璧な正義の味方で・・・といったイメージを持つと、結果、「???」と疑問を持つことになります。射手座のフリをしていたムーラしかり。今回取り上げるプルヴァ・アシャーダしかり。
射手座は自由を愛する半人半馬・ケンタウロスを象徴します。ケンタウロスは自分の正義と信念のためなら、いざとなる時、戦いを挑む積極性を持ちます。戦いの神様・火星も顔負けです。
そして、いつでも戦う準備をしているのが、射手が弓を握る手の部分を指す星 : プルヴァ・アシャーダとなります。
クジャクの羽でライバルに勝つ
プルヴァ・アシャーダのシンボルは、弓でも、馬でもなく、仮面舞踏会でマスクとセットのアイテムになる、美しい扇。雄クジャクの美しい羽のようなものです。
なぜ、ダークなイメージのムーラから一転して、キラキラしたイメージなのかというと、プルヴァ・アシャーダの持ち主が、金星だから。美的感覚と、クリエイティビティーを射手座に与えます。
能ある鷹は、あえて相手を挑発してしまう
雄クジャクの美しさは、見せてなんぼなのです。自分がどれだけ美しいか、素晴らしいかを気になる雌に自己主張しないと、見向きもされません。そして、必ずいつもライバルがいるため、そのライバルに負けないために、準備周到に更に美しさに磨きをかけて、あえて相手を挑発し、ライバルを叩きのめすのです。
ムーラが、事前予告せずに破壊作業に取りかかるのとは違い、プルヴァ・アシャーダは、正々堂々と、戦争を布告して、戦いに挑みます。
出る杭は打とうよ、皆協調性持って仲良くしようよ精神の日本人から見ると、この雄クジャク精神を持つプルヴァ・アシャーダさんの行動は目に余るかもしれません。
でも、これがプルヴァ・アシャーダのやり方なのです。そして、「絶対に負ける気がしない」となぜか根拠なき自信があるため、仮に自分が失敗したとしても、必ずすぐに起き上がります。後ろ振り向かず、前に突っ走る。
そのため、プルヴァ・アシャーダは、サンスクリット語で、『無敵の先行者』という意味を持ちます。
*先行者に対する、無敵の後発者は次のナクシャトラ・ウッタラ・アシャーダ。
ローランド様はプルヴァ・アシャーダ?
以前、ホスト界のレジェンド、ローランド様のチャートを取り上げた際、射手座アセンダントと推測しましたが、更に細かく言うと、彼のアセンダントは、プルヴァ・アシャーダに当たるのではないかな、と思います。
ローランド様は自分自身を高めるため、そして、その結果周りの人たちへ貢献するため、整形をしたり、自分の見せ方を徹底的に極めたりと努力をしていますが、その努力の結果の美しさを自ら周りにひけらかしています。
ローランド語録
「星占いとか、最下位だと逆に燃える」
→(プルヴァ・アシャーダ的翻訳:自分が最下位なんてありえない、自分の凄さを証明してやる!)
「世の中には、2種類の男しかいない。俺か、俺か以外か」
→(プルヴァ・アシャーダ的翻訳:そっくり、そのままの意味)
その他ローランド様が『自己PR戦略』のアドバイスで、”クジャク”を例に出していたのが興味深いです。(YouTube動画、6分45秒から)
川の水は海に流れる
これまでの説明だと、プルヴァ・アシャーダは、自信満々のナルシストにしか見えないかもしれませんが、実は、肝心な部分では秘密主義というか、周囲から隠したがる気質も持ち合わせています。
それは、仮面舞踏会で口元を隠す役割を担う扇にも表れますが、プルヴァ・アシャーダのもう一つのシンボル、海にも表れています。
プルヴァ・アシャーダは、天の川に留まるだけでは満足できません。航海の旅に出たい自由人なのです。自由人は束縛を嫌い、境界を越えようとします。
海の底は地上から見えません。何が隠されているのか、肝心な部分はわからないのです。
それと同時に、海は生命の源であり、命をつなぐ栄養素を蓄えています。隠れた宝が海の底に眠っています。
そして、人類が海を越えるリスクを取った時、新大陸の発見へと繋がり、富へと繋がりました。
プルヴァ・アシャーダが戦を起こす大義には、自分のためだけではなく、世界のためである場合もあるのです。
初めてコメントいたします。
本日鑑定していただいた、ぷむです。本当に楽しく目からウロコの時間をありがとうございました!
サイトを改めて拝読しましたが、有名人のチャート(特にローランド様とハリー・ポッター、小泉親子)がおもしろくすっかり読み耽ってしまいました。
ローランド様の「俺か、俺以外か」のパワーワード、大好きです。こんなこと言えるのローランド様だけだよと思って笑っていましたが、鑑定していただいた時にわたしも同じ事を口にしていたのを思い出してハッとなりました。
驚いたことにわたしのナクシャトラもプルヴァ・アシャーダでした‥
ローランド様の「俺か、俺以外か」はホスト業界のイメージから「俺か(指名する価値がある)、俺以外か(価値がない)」のようなニュアンスに感じますが、少なくとも自分は違ったので色々と考えてみました。
なんというか自分軸で世界を見ているというか、結局すべては自分(の気持ち)次第なんじゃないかなということです。
高い評価をもらえても、たくさんお金を稼げても、自分が納得してなければ何も意味がないという感覚です。
あと、自分の気持ちは自分しか分からないように、どんなに相手に寄り添っても実際には本人にしか分からないことばかりです。「幸せ」は誰かに与えてもらうものではなく、ひとりひとりが自分で決めるものだとも思います。
そういう自己と他者の線引きが、プルヴァ・アシャーダの人にはあるのかなと素人ながらに考えてみました。
ローランド様は人間関係に執着していないという鑑定結果でしたが、そこら辺も何か関係しているのかも知れません。
自分は自分、他人は他人。自分を大切にするのと同様に、他者をしっかり尊重し、大切にできる方だからこそ、絶大な人気や人望があるのかなとも思いました。
とりとめもなく長文失礼いたしました!
少しでも今後の鑑定の参考になれればうれしいです。
これからも記事の更新楽しみにしております(∗ˊᵕˋ∗)
コメントありがとうございます!確かに言われてみれば、ぷむさんからローランド語録出てましたね笑
プルヴァ・アシャーダさんは楽観的なので、「皆も自分と同じ考えだと思ってた。あれ、違かった?」という所から始まります。最終的には他者の尊重に落ち着く可能性は十分兼ね備えていますが、そこに到るまで結構他人とバトルしたり、自己成長が必要だったりします。
スワティーについても書いてみたので、良かったら読んでみてくださいね 🙂
お返事どうもありがとうございました!
確かにローランド様はまだお若いですし、ガッツも野心もありそうなので「俺か、俺以外か」はそのままの意味で使ってそうですね(笑)
本当に魅力的でおもしい方ですし、話を聞いてるとこちらも自信がわいてくる。そんなローランド様を今後も注目していきたいですʕ•̀ᴥ•́ʔ✧
あと冒頭の『プルヴァ・アシャーダは、ちゃんと、射手座の弓を持つ手の部分を指しています。』の部分なのですが、自己完結型のタイプには弓ってぴったりかもと思いました。
撃ったらスッキリした!おしまい!みたいなイメージです笑
弓道はいつかチャレンジしてみたいことの一つでして、ナクシャトラからの影響が少しでもあったら面白いですね。
スワティーの記事もぜひぜひ読ませていただきますね(∗´꒳`∗)