世の中には、一生結婚しない人もいれば、複数回結婚する人もいます。
2回ほど離婚を経験すれば通常の人は「もう懲り懲り」となるかもしれないし、3回離婚すれば周囲が「いい加減にしろ」と呆れるかもしれません。
でも、4回・5回以上結婚・離婚を繰り返せば、もう天晴れでございます。誰にも文句は言わせない。我が道を行く。限界突破、突き抜けた爽快感があります。
世界的名音楽プロデューサー、デイヴィッド・フォスターも最高な経験をしています。4回の離婚と5回の結婚。5回目の結婚時の本人の年齢は72歳、お相手の年齢は37歳。つまり歳の差35歳。
彼の出生時間は不明ですが、結婚や子供誕生の歴史を振り返るとアセンダントは牡羊座になるはずです。
そうすると、7室天秤座に太陽と水星が来ます。結婚を表す7室に複数の惑星があると、数回結婚する可能性がありますが、流石に5回を予測するのは難しいですよね。
でも、アウト・オブ・バウンズを考慮すれば、結婚を繰り返すのも納得かなと思います。
規格外なアウトオブバウンズ(OOB)
ホロスコープ内の惑星は特定のサインの特定の度数に位置していますが、この度数は黄経(東西横の位置)を表しています。「2つの惑星がコンジャンクトしている」と言う時、通常この横並びで互いに近い度数に位置することを指します。
一方、南北縦の位置を表す方法もあり、それは赤緯で見ます。デクリネーション(declination)と呼ぶ度数ですが、一般的な無料ホロスコープではこの度数を確認できません。
英語版ですが、惑星の赤緯度数を無料で確認できます。
黄道傾斜角の関係で、通常惑星は南北どちらに関わらず、23度26分の位置に収まります。
しかし惑星は時たまーに、その度数を超えてしまいます。度数が24度だったり、時には27度だったり。これをアウトオブバウンズ(OOB)と呼びます。
まさに限界突破なので、その惑星は破天荒な革命家・独立精神旺盛なアウトロー・規格外な存在となります。
さて、デイヴィッド・フォスターの場合、7室天秤座支配星の金星がOOBでした。南側26度の位置だったので、しっかりと(?)23度26分ルールから逸脱しています。
金星自体が恋愛・結婚・人間関係を表す惑星ですが、それが結婚を表す7室支配星である場合ダブルの意味合いを持ちます。
そしてOOBの金星は『一生で1人の相手と添い遂げるべき』といった一般的な結婚観を無視することができます。結果、自分がそうしたいと望んでフォスターのように5回の結婚をする人もいれば、親からの『結婚しろプレッシャー』を無視して結婚しない意思を貫き通す人もいます。
まとめ
今回はアウトオブバウンズ(OOB)の説明の例として、OOB金星を持つデイヴィッド・フォスターを挙げましたが、金星のみならず全ての惑星がOOBになれます。
その場合、惑星の象徴と惑星が支配するハウスの意味を考慮し、何が規格外なのかを判断する必要があります。
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