トラウマが癒えるまでに時間がかかる占星術的理由
心理的アプローチに強い西洋占星術
未来予測の方法の1つに自分の出生図とトランジット図の比較があります。
一般的には、外的出来事の判断が占い師の仕事なのかもしれませんが、私はその出来事が個人の心理にどう影響を及ぼすのかのほうが気になってしまいます。
その出来事はその後の人生を根本的に変えてしまうような出来事なのか?
それとも、小さく収まる変化なのか?
どの期間、影響力が続くのか?
こういったことに関しては、西洋占星術のほうがインド占星術よりも長けているというか、解説が丁寧だなと、何冊か西洋占星術の本*を読んで感じました。
*例えば、リズ・グリーン(本:『The Horoscope in Manifestation: Psychology and Prediction』や、ジェフリー・グリーン(本:『冥王星: 魂の進化成長の旅路』)
そしてどうやら、外惑星のトランジットが心理的により大きく、より長期的に影響を及ぼすと学びました。
冥王星の特徴
地球から遠く離れるほど、その惑星の動きはより遅く、影響力も強くなります。
つまり、土星や木星以上に、土星外惑星(天王星・海王星・冥王星)の影響力のほうが大きく、その中でも一番強いのは、最も遠く離れた冥王星となります。
冥王星は字のごとく冥界に繋がりがあります。最も奥底にある地で沸々とした力を抑え込みながら、いつその力を爆発させようかと様子を伺っています。
世相占いでは、冥王星は原発事故やテロリズムとの関りがあるほど、一度爆発させた冥王星の力は誰にもコントロールができません。
そして爆発による破壊が終わった後も、その影響力を発揮します。
それは新たな世界への幕開けに対する貢献だけではなく、深いトラウマの残像であります。
例えば原発事故が起きるのは一瞬でも、その後の放射能汚染は何十年も続くとされます。
それと同じで、衝撃的な出来事がすでに過去のものになったとしても、そこから精神的に回復するには時間がかかるのは当然です。
例:私のトラウマ(個人体験談)
私のしょうもない大失恋経験=トラウマは、『日食発生日に大失恋を経験していた人の話』で書いた通りです。
しょうもなくても、辛さに大も小も関係ありません。その時は自分にとっては暗黒時代だったんです、はい。
インド占星術で使う運気のダシャーと日食の影響とで、突発的な悲惨な別れをされたわけですが、その当時のトランジット図と自分の天体図を比較すると、冥王星の位置が一番重要だと気付きました。
この冥王星あってこそ、日食の日を境目に恋愛・人間関係に関するトラウマ体験をしたのだと認識しています。
【金星について】
金星は恋愛・人間関係を司ります。これは誰にとってもそうです。
さらに金星は私にとって1室支配星の惑星であるため、自分自身を表す星であります。
私の金星は海王星とコンジャンクトしていますが、西洋占星術的に金星+海王星の組合せは『夢見がち・現実逃避しがちなので、恋愛・人間関係に支障が出る』らしいです。
つまり、『現実的になる』のが私の課題だと解釈します。
【トラウマ体験をした日の冥王星の位置】
ちょうどその日(しかも日食の日)、トランジットの冥王星は私の金星と海王星の真上を通過中でした。
【結果】
今回の場合、冥王星は破壊者として、または再生者として私の金星+海王星に大打撃を与えました。
目を醒ますんじゃー!あんたが夢見てる理想の男性も、人間関係もこの世には存在しないんじゃー!
と、とんでもない方法で気づかせてくれたみたいです。
正確には、冥王星は自身の根底に潜む魂であるため、自分の魂の叫びだったのかもしれません。
でも表面的に生きている私はすぐに自分の魂の声に気づくわけがなく、失恋を引きずり、自暴自棄となって、その後の人間関係全般も上手くいかなくなりました。
そしてようやく冥王星が金星のいる星座を離れていってくれた時、回復が始まりました。
正直、まだ冥王星の残像は残っていますし、星の動きによってトラウマが復活したり消えたりもありますが、少なくともトラウマのきっかけとなった日食事件(笑)に関しては、もう何とも思っていません。
だって、星がそれは必然だったって、教えてくれたのですから。
なぜこんなことが自分の身に起こったのだろう?と不可解に思っているのであれば、星に頼ってみませんか?