ヴィシャーカーのアンセム!? 『栄光の架橋』
ヴィシャーカーのシンボルは英雄を讃え迎え入れる凱旋門。音楽デュオゆずの『栄光の架橋』が頭の中で浮かびますが、2人のチャートを見ると、岩沢さんの金星がヴィシャーカーにあり、北川さんの月がもしかしたらヴィシャーカーだけど、そうでもないかも・・・という微妙な場所に位置していました。
『栄光の架橋』は高揚感をもたらしてくれる華やかな曲ですが、このヴィシャーカーも傍目から見て分かりやすい華やかさを持ちます。
調停者の役割を果たす
ヴィシャーカーを司るオフィシャル神様は2人いて、共にパーティー好きなインドラとアグニです。(この2人は他のナクシャトラ、ジェスタとクリティカにも登場するので、詳しい特徴はそちらをご覧ください。)正式な神様2人を持つナクシャトラはヴィシャーカーのみで、異なった2つのバランスを取る調停者としての役割を果たします。調停者は常に人と関わるのが得意で、自然と社交好きになります。
調停者は例えば司会業に向いています。明石家さんまは司会の神様ですが、彼の土星は天秤座側ヴィシャーカー(21度)に位置しています。どんな人のコメントでも拾い、面白さに変える魔法をお持ちです。
また、アメリカで有名な司会者ジミー・ファロンも月をヴィシャーカーにお持ちですが、彼もさんまさん同様笑い上戸で、言動が大げさです。
調停者として個人的に気に入っているのは、イギリス議会で庶民院議長を長年勤めたジョン・バーコウです。ヤジを飛ばし合うお行儀悪い議員たちをダミ声で「静粛に!」と諦めずに何度も嗜める姿がコミカルで面白いのですが、彼の月はまさにヴィシャーカーにありました。
ジョン・バーコウ、野次のたしなめ方(YouTUbeに飛びます。)
社交好きという点から、人事や結婚相談所のカウンセラーにも向いています。
SNSに強い
とても面白いのは、人をコネクトするソーシャルネットワークを運営する『フェイスブック』(現在は『メタ』)の創業者マーク・ザッカーバーグや、出会い系アプリ『ティンダー』の創業者の一人、ショーン・ラッドがヴィシャーカーを持っていることです。ザッカーバーグは月と火星が、ラッドの月はヴィシャーカーに位置しています。
ザッカーバーグやラッドが起業家・やり手のビジネスマンであるように、ヴィシャーカーな人は商才を持つ傾向にあります。特に、インターネット業界(あるいは革新的な業界)で活躍する人物が多いです。ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスがこの例に含まれます。
ヴィシャーカー土星の凄さ
もちろんどの惑星がヴィシャーカーにあっても良いですが、特に土星がヴィシャーカーにある人たちの活躍ぶりには目を見張ります。
ゲイツとジョブスは同じ1955年生まれですが、彼らの土星は天秤座28度前後に位置しています。
その他にも、マリリン・モンロー、建築家のフランク・ロイド・ライト、歌手のラナ・デル・レイなどヴィシャーカー土星を持つ有名人が見つかります。
土星は天秤座20度で最高に自分の力を発揮する(=高揚)とされ、その位置はヴィシャーカーに値します。土星は約30年かけて同じ位置に戻ってくるので、1985年頃、2015年頃生まれの人たちも、ヴィシャーカー土星を持つことになります。私の知り合いで1985年生まれの人たちが何人もいますが、実際彼らは仕事を順調にこなしています。仕事を果たす土星が輝ける場所ということは、ヴィシャーカーが仕事に強い証です。
バランス問題
ヴィシャーカーは常に2つのチョイスを持つことになり、その間の存在として振る舞います。そのため、自分が調停者としての力を発揮できなければ、周りに良いように扱われてしまったり、どちらも選べなくてどっちつかずになったり、精神不安定になったりする危険性があります。スワティー・ナクシャトラでもそうでしたが、このヴィシャーカー・ナクシャトラでもバランスがとても重要になってきます。
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