インド占星術で見るハリー・ポッター
今でも色褪せないファンタジー小説シリーズ『ハリー・ポッター』。
映画シリーズも1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』が公開されてから、2021年で早くも20周年記念を迎えるとのこと。
それに便乗して今回は、ハリーとヴォルデモートをインド占星術の観点から見ていきます。
そもそも、架空の人物やん。と思う、そこのあなた。
実は、作者のJKローリングはキャラクターの誕生日を設定していました。
出生時刻はもちろん不明で、魔法世界の時間軸が地球上と同じなのかも不明ですが、とりあえずチャートを出してみます。
ハリー・ポッター(1980年7月31日生まれ)のチャート

アセンダントを蟹座、プシャ・ナクシャトラと仮定。
- 太陽が1室、ナクシャトラはアセンダントと同じプシャ
→1室太陽はリーダー的存在を示す。プシャは、帝王と呼ばれるほど最強なナクシャトラであり、まさに『闇の帝王』ヴォルデモートに対抗できる素質を持つ。 - ラーフも1室に在住。(つまり、自ずとケートゥは7室に。)
→ラーフ・ケートゥが1/7室に来ると、自分の人生は運命付けられたものになります。実際、ハリーの運命は生まれた時からヴォルデモートを倒すと決まっていました。
ラーフが位置するナクシャトラはアシュレーシャー。アシュレーシャーのシンボルは蛇なので、ハリーが蛇語を操れるのは非常に納得。 - 月が9室に一人きり
→月と同じハウスや両隣のハウスには他の惑星が位置していません。一人きりの月は孤独・孤高を示します。ハリーは赤ちゃんの頃に両親を亡くし、親戚からは疎外されていました。ホグワーツでは仲間に恵まれたものの、ヴォルデモートを倒す使命を与えられたのはハリーただ一人で、ある意味孤独でした。 - 1室が2室在住の木星と12室在住の水星・金星に挟まれている
→1室が占星術では良いとされる惑星3つに挟まれると、周りからの素晴らしいサポートを享受できる、強い身体・精神を保ちやすいと読み取れます。 - 月のナクシャトラはプルヴァ・バドラパダ
→プルヴァ・バドラパダを理解するのは結構難しいです。しかし、波乱万丈な人生を送る人が多い気がします。また、稲妻に関係するナクシャトラであります。ハリーの額には、稲妻の傷跡があります。
ハリー・ポッターと俳優ダニエル・ラドクリフの関係
映画『ハリー・ポッター』シリーズで主人公ハリーを演じたダニエル・ラドクリフ。
1989年7月23日生まれで、ハリーと誕生日が近いです。
そのため、太陽のナクシャトラはハリーと同じプシャになります。
また、月の位置も出生時刻によって変わるので微妙ですが、多分プルヴァ・バドラパダになります。
キャラクターと共通点を持つ彼がハリー役に選ばれたのは納得です。
ヴォルデモート(1926年12月31日生まれ)のチャート
ヴォルデモートこそ現実感無さすぎて絶対地球上の占星術なんか通用しない気がしますが、一応出してみます。

アセンダントは蠍座、ジェスタ・ナクシャトラと仮定。
- 月が1室に在住
→月が1室にある人はカリスマ性があり、人を惹きつけます。太陽なんか目じゃありません。ハリーとヴォルデモートだと、間違いなく圧倒的なカリスマ性はヴォルデモートにありました。 - 土星が1室に在住
→月と土星がコンジャンクトしているため、生まれた瞬間からサデ・サティを経験することになります。(ただし、月1度、土星10度なので、ピークは超えている。)
サデ・サティとは、トランジットの土星が、自分の月の1個前のハウスから1個後のハウスを通過する7年半の時期を示し、この期間中は困難な状況が起こるとされています。
幼い頃にサデ・サティを経験する場合、自分よりも周囲の家族に災難が起こる場合もあります。ヴォルデモートの母親は、子供を産んですぐに亡くなりました。 - 水星がガンダンタにいる
→水星は蠍座に位置しますが、度数的に蠍座と射手座のほぼ境界線上に位置します。
水の星座(蠍座等)と火の星座(射手座等)の境界線上付近をガンダンタと呼び、「溺れる」という意味があります。ここに惑星があると、精神的に不安定になる場合や事故に遭う場合もありますが、同時に非常にスピリチュアルになる場合もあります。
魔力=スピリチュアルであれば、ヴォルデモートにはその素質があったということでしょう。 - アシュレーシャーに位置する惑星がない
→ヴォルデモートこそ蛇語使いなので、絶対にアシュレーシャーは欠かせないはずですが、そのナクシャトラを持つ惑星はありません。
しかし、蠍座に月と水星が度数的にはかなり離れているものの、コンジャンクトしています。この2つの組み合わせから連想するナクシャトラはハスタとアシュレーシャーであり、間接的にヴォルデモートはアシュレーシャーと関係性がある、と言えます。(やや苦しい言い訳ですが・・・) - ラーフ/ケートゥのナクシャトラがアルドラ/プルヴァ・アシャーダ
→JKローリングは間違いなく、ヒトラーをヴォルデモートのモデルにしています。
『純血主義』『排他主義』はヴォルデモートを説明する上で欠かせない要素になりますが、これはアードラー/プルヴァ・アシャーダに関わってきます。
アードラーもプルヴァ・アシャーダも「汚いものを全て洗い流す」のがテーマの1つにあるため、それが悪い意味になると「民族浄化」といったものに繋がります。
実際、ヒトラーはプルヴァ・アシャーダに位置する惑星を3つ(ケートゥ・月・木星)を持っていました。(ただし、アードラー惑星はなし。)
ヴォルデモートと俳優ラルフ・ファインズの関係
ヴォルデモートを演じた俳優は、ラルフ・ファインズ。(私の大好きな俳優さん♡)
1962年12月22日生まれと、彼もキャラクターと誕生日が近いですが、生まれた時代に差があるため太陽のナクシャトラの位置はヴォルデモートのものとは異なります。
また、月ナクシャトラも出生時刻によってはヴォルデモートと同じヴィシャカになる可能性はありますが、月星座は天秤座になるため、ヴォルデモートと一致しません。
演技が上手な俳優さんなので、どんな役でもこなせますが、結論、根本的にヴォルデモートとは似てないです。(似てなくて良かった。)
まとめ
架空の人物を占星術で読むという完全お遊び企画でしたが、あながちJKローリングが設定したキャラクターの誕生日は適当に充てがわれたものではなさそうだと思いました。
占星術と魔法の世界は意外と相性が良いのか?はたまた、私がこじつけで共通点を見つけ出そうとしただけなのか?判断は皆さんにお任せします。